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TRPGを日々楽しくプレイしているぬむぅのブログです。

数学6点でもわかる! TRPGのための確率計算 攻撃が当たり、それが回避される確率は?

 

こんにちは! 学生時代、数学で6点を取ったことのあるぬむぅです(泣) 

 TRPGはダイスを振って進行していくゲームです。ここ一番という大きな場面で、不確かな数値を出すダイスによって命運が決まってしまうのです。

こんな時、確率を知っておくととても便利です。ダイスの目の確率がいくらいくらなので、ここは戦闘するよりも別の手段で問題を解決すべきだ! ということが計算できれば、GMであれPLであれ、先の展開をコントロールしやすいのです。

 

……いや、当然わかってるわ! って人の方が大多数ではあると思いますが、私みたいにちょっと数学自信ないわ……って人だっているんですよ!

 

ということでこの記事では数学のやり直し。確率についてお勉強していきたいと思います。おそらく高校一年生くらいの内容となるかと思いますので、それ以上のお歳の方は学生に戻った気分になって学んでいきましょう笑

 公式

まずは公式を覚えてしまいましょう。

この3つの公式を覚えてください!

 

  • が起こる確率=が起こる場合の数/全ての場合の数
  • またはが起こる確率 2つの確率を足し算する → 「和の法則
  • かつが起こる確率 2つの確率をかけ算する → 「積の法則

 

では、クトゥルフ神話TRPGクトゥルフで考えるのが一番簡単)でよく起こる場面を例題にしてこれらの公式を考えていきます。

 

 Aが起こる確率=が起こる場合の数/全ての場合の数

 

クトゥルフ神話TRPGでは1d100(10面ダイス2個)を使って技能の成否を判断します。振った数値が割り振っていた数値以下ならば成功となります。

 

「目星技能を振ってください」と言われた時、目星に元々の25に25分を割り振っていたとしたらこの目星が成功する確率は……

目星が成功する確率=50(技能値)/100(全ての場合の数)=1/2

となります。……解説するまでもなく簡単ですね。目星の技能値が50だった場合は1/2の確率、2回に1回は成功するのです。

あるいはこんな公式を使わずとも、クトゥルフの場合は1d100の値でダイスを振るため、技能値がそのまま成功確率となります。

技能が25であれば25%の確率で成功、80であれば80%の確率で成功という形ですね。

 

 Aまたはが起こる確率 2つの確率を足し算する → 「和の法則

 

つぎは和の法則についての解説です。

例えばハウスルールでよくある「ダイスを振って1~5が出たらクリティカル、96~100が出たらファンブルというルールを採用していた場合(ほとんどの卓で採用されているためよく誤解されておりますが、このルールはハウスルールです!)

「1回のダイスでクリティカルもしくはファンブルが出る確率」を考えます。

クリティカルが起こる確率ですが、ダイスの出目が1,2,3,4,5だった場合に起こるので5通り、5/100です。

ファンブルが起こる確率も、96,97,98,99,100で5通り、5/100となります。

今回は「クリティカルまたはファンブルが起こる確率」を問われているので、足し算をします。

 

5/100+5/100=10/100=1/10

 

答えは1/10、もしくは10%と出ました。

クトゥルフではシナリオによりますが、1セッションの中で1人10回以上はダイスを振る機会はあるでしょう。なのでPCはほぼ確実に1度はクリティカルorファンブルを出します笑

これはかなり意外というか、自分の体感だとどちらも出ずに終わったりする機会も多いので(ログを洗い直してみると多分これぐらいの確率なのでしょうが)、確率を考えてみるというのは悪くないことだなと実感します。

(KPは確実にPL1人につき1回分以上判定の例外処理が発生するということですからね。となるとシナリオを読み込んでいる最中、ぼんやりとでも「ここでファンブルしたらこういう処理で~、クリティカルした時はこういう処理を~」ということを考えておいた方がいいかもしれません)

 

 Aかつが起こる確率 2つの確率をかけ算する → 「積の法則

 

 では最後、積の法則です。恐らくTRPGをしている場面ですと、こちらの方がよく使用するものかと思います。

例題としては、敵の狂信者を逃がしたくないので50%の「組み付き」を敵の狂信者に当てたい場面とします。

しかし、相手は「回避」20%を持っている。「言いくるめ」45%を成功させたら足止めが出来るかも知れない……このような場合を考えていきます。

 

自分の「組み付き」が成功する確率は50/100です。そして回避ですが、相手の回避が失敗する確率は80/100です。

この二つの数値をかけ算した数値が、「組み付き」技能を当てるための確率です。

50/100×80/100=40/100=2/5

計算の結果、「組み付き」が当たる確率は40%と出ました。よって成功確率は45%ある「言いくるめ」を使用した方が良いという結論となります。

 

◇ 終わりに

 

いかがでしたでしょうか。

戦闘をするべきか回避するべきか、クトゥルフ神話TRPGであれば判断しなければならない場面に遭遇する機会もあります。

そんな時に確率計算してみる、ということも判断の一助となれば良いなと思います。