TRPGで日々を楽しく

TRPGを日々楽しくプレイしているぬむぅのブログです。

選択ルール 狂人の洞察力を採用する際の注意点

ルールブックを読み返したりぱらぱらとめくったりしていると、時折勘違いしていたことや驚きのルールが載っていたりします。

第6版のP.91に載っている選択ルール『狂人の洞察力』についても、実はよくよく読んでみると驚くようなことが書いてありました。

。『狂人の洞察力』は狂気に陥ったばかりの探索者は狂人の洞察力を発揮し、その状況の原因を見抜いてしまう、というルールです。
私はこれを、INT×5のロールに成功したら可能である、とばかり思っていたのですが、実際に書かれていたのはこちらです。

プレイヤーがD100をロールし、キャラクターの[INT×5]よりも大きい値を出せば、狂人の洞察力を発揮したことになる。 クトゥルフ神話TRPG第6版 P.91より

つまり、普段の技能ロールとは真逆でINT×5よりも大きい数字を出さなくてはいけないのです。
通常の探索者であればINTは2D+6で決まるので、最低の数値でも「8」、期待値的には「13」になるはずの能力値です。
13であれば「65」よりも大きな値を出さなければいけないので、実はそこそこに成功率の低いロールになります。

ルール的な注意点としては以上になります。

そしてここからは私自身の考察となりますが、このルールについては積極的に採用していくべきだと思います。

例えば戦闘が発生する前の段階で神話生物を見て一時的狂気に陥り、発狂してしまった者は割と役立たずとなってしまい、数ラウンド行動不可のような場合があります。

折角の大詰めの戦闘で自分の探索者がそのようなことになったら、ルール的にそうなっている以上仕方ないにしても、戦闘に参加している感がなくちょっとつまらないな……と感じてしまうこともあるでしょう。

そんな時にキーパー側はこのルールを採用してあげ、例えば行動不可になっている毎ラウンドごとにINT×5を振らせてあげることで、少しでも戦闘に参加している感を発狂探索者に出してあげると良いかと思います。

ただし、上記場面以外でも採用すると、発狂するごとにロールすることでセッションのテンポを損なう可能性があります。
特に、PLは可能であるならばロールをしたい生き物なので、一度OKを出してしまうと洞察をする必要がないような場面でもロールをしてしまうかと思います。
それを防ぐために、KPは『最終局面』のみであったり、洞察が必要な一部の場面のみにこのロールを許可する、というやり方が良いのではないかと私は考えます。


TRPG初心者のための用語集

どんな遊びでもそうだと思いますが、TRPGでよく使われる用語がわからなくて敷居が高い!
何を言ってるのかわからないけど恥ずかしくて聞けない!
……なんて、今からTRPGを始めてみようという方や始めたばかりという方は思ったことがあるかと思います。
思いつく限りそういったTRPGならではの用語をこちらに書き込んでいきますので、困った時はこちらを覗いてみてください。

セッションとは

数人で集まってTRPGを遊ぶことです。音楽用語でも複数のミュージシャンが集まって演奏することを『セッションする』なんて言いますが、ニュアンスはそれと同じです。
基本は1シナリオ=1セッションですが、連続してセッションするキャンペーンという遊び方もあります。
例 本日のセッションを開始します、セッション参加希望です

PLとは

TRPGを遊ぶ人、プレイする人のこと。つまりあなた(もしくは未来のあなた)のことです。
文字で書くとPL、言葉では『プレイヤー』、もしくは『ピーエル』と呼びます。

PCとは

プレイヤーが作成し、操作するキャラクターのこと。
Player Character(プレイヤーキャラクター)の頭文字を取ってPCと呼びます。
文字で書くとPC、言葉では『ピーシー』と呼ぶことの方が多いです。
遊ぶTRPGによって、『探索者』『冒険者』『逢魔人』等別の呼び方をする場合があります(たいていPCで通じます)。

KPとは

TRPGではPLの一人が進行役となって遊ぶ必要があります。『クトゥルフ神話TRPG』で遊ぶ場合、その進行役のことをゲームキーパー、KP(キーパー)と呼びます。ゲームをキープ(保持)する人の意味であり、PC達がどのような状況であるかの説明やNPCを操作し、ゲームを進行する人のことです。
文字で書くとKP、言葉では『キーパー』と呼びます。
なお、この用語は『クトゥルフ神話TRPG』で使われる用語です。他のTRPGではこの進行役のことを主にGMゲームマスター)と言ったりします。
中にはクトゥルフ神話TRPG以外でGMのことをKPと呼ぶと「用語は正確に使いましょう」と怒り出す人もいるので注意しましょう

GMとは

TRPGにおいて、ゲームの進行役をする人のことです。
文字で書くとGM、言葉では『ジーエム、ゲームマスター』と呼びます。少しレアな呼び方だとゲーマスと言う人もいます。
遊ぶTRPGの種類によって呼び方が変わる場合がございます。

NPCとは

ノンプレイヤーキャラクターのことであり、プレイヤーが操作しないキャラクターのことです。
デジタルゲームなどで聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
デジタルゲーム、主にRPG系のゲームのNPCのイメージはプログラムに決められたことしか喋らない無機質なキャラクター、というイメージがあるかもしれませんが、TRPGでは生身の人間がNPCを操作、ロールプレイをするため、デジタルゲームとは違った面白さがあります。

基本的にNPCは進行役であるKP、GMが操作するキャラクターのことになりますが、特殊な状況下や場面ですとGM側が許可を出すことでPL側が操作をする場面もあります。ノンプレイヤーキャラクターとはいったい……

ダイスとは

ダイスとはそのまま、サイコロのことです。
普通に生活をしていればサイコロは6面のものしか見かけることはありませんが、TRPGには4面、6面、8面、10面、20面等様々なダイスを使用して遊びます。
直接顔を合わせて遊ぶ場合はこれらのダイスを用意(スマホアプリ等で代用することも可能)する必要があります。ネット上で遊ぶ場合はTRPGをネット上で遊ぶ用のツールが存在し、そちらにダイスを振る用の言葉を打ち込んでダイスを振る代わりとするのが主流です。

1d10とは

こういった言葉はGM側がPL側にダイスを振って欲しい際に使う言葉となります。
アルファベットの『d』はダイスのことを指し、前半の『1』は一個、後半の『10』は10面のことを言います。
つまり「1d10を振ってください」と言われた時には『10面ダイスを1個振ってください』の意味となります。2d6であれば6面ダイスを2個4d20であれば20面ダイスを4個振ってください、ということです。

d100を振ってください、という場面も存在します。
100面ダイスなんてあるのか!? と驚かれる方もいるかもしれませんが、この指示を受けた場合は大抵10面ダイスを2個振り、片方を10の位、片方を1の位に見立てて100面ダイスの代わりとします。
10面ダイスには1d100を振る用に作られたダイスもあり、最初から10の位しか書かれていない10面ダイスも存在します。
(ちなみに100面ダイスも存在しますが、使っている人はあまり見かけたことがありません)

ユドナリウム(Udonarium)の使い方その2 キャラクター(コマ)の作り方

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使い方その1ではログインの仕方を説明しました。
その2ではログインした後、キャラクター(コマ)の作り方を説明していきます。
ユドナリウムはかなりキャラクター(コマ)作成の作り方の自由度が高く、遊ぶTRPGの種類やGMによっても変わってきます。
中にはテンプレートを先につくってくれているようなGMもおりますので、その場合はGMの指示に従ってキャラクターを作成しましょう。
こちらの記事では主に、自分がソードワールド2.5を遊ぶ際のコマの作り方を例に取って説明しますが、どのTRPGであっても基本は変わりません。

キャラクターを作成

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画面上で右クリックをすると、上の写真のようにメニューが表示されます。
その中から「キャラクターを作成する」を選択します。

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こちらのようにコマが作成できました。

※もしも右クリックしても「キャラクターを作成する」が出てこない場合

もしかしたら「マップマスク」と呼ばれるものの上や、他のキャラクターにカーソルを合わせて右クリックしてしまっているかもしれません。
その場合は右クリックをする場所を変えて、もう一度チャレンジしましょう。

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こちらの人型の部分が「マップマスク」です。メニューの部分の頭にマップマスクと名前がついています

キャラクターのステータスを弄る

テーブル上に新しいキャラクターを作ることができたなら、またそちらのキャラクターにカーソルを合わせて右クリック→詳細を表示をクリックします。

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するとこのような画面が出てきます。デフォルトのステータス画面はソードワールド

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このように盤面にキャラクターが表示されます
用のキャラクターシートとなっておりますが、今は気にする必要はありません。

それでは順番に行っていきましょう。

キャラクターの名前

nameと書かれたところの横あたりをクリックしてください。文字を書き込めるようになっておりますので、そこにキャラクターの名前を入力してください。

キャラクター画像の設定

ユドナリウムの画像のアップロードの仕方は簡単です。ユドナリウムのどの画面でもいいので、使いたい画像をドラッグ&ドロップしてください。これだけで画像がアップロードされています。

スマホからであれば一旦画面を戻って頂いて、左側にあるメニューの中から『画像』をタップ、ここに画像をドロップと書かれている場所をタップして画像を選択してください。


アップロードが出来ましたらキャラクターシートの上の部分にある『画像変更』ボタンを押し、全てのアップロードされている画像の中からそのキャラクターの画像を選び、クリックしてください。

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盤面に先程選択したキャラクターが出てきます。上部にはそのキャラの名前が出ております

キャラクターのステータスの変更

リソースと書かれた部分の下にはHPとMPがあります。
ここの数字のところにカーソルを合わせますと、数値を書き換えることができます。
数値の右側が最大値、左側が現在値を表示するためのものとなっております。
ここに書き込める数値は小文字の英数字だけですので注意しましょう。

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ステータスの項目を増やしたい場合

クトゥルフであればこれに加えてSANの項目、ソードワールドでも回避力の数値や命中力、防護点の数値なんかを増やしたいですよね。
そういう時は、『左上の編集切り替え』ボタンを押します。
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すると、このような画面に切り替わります。
ここでひとまず、リソース項目の左横にある+のボタンを押しましょう。

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すると、項目がひとつ増えました。
ここでは回避力の項目を増やすことにして、増えた項目の『タグ』と書かれた場所にタグを消し、回避力と書き込みます。さらにその数値も書き込みましょう。さらに追加で命中力、防護点の項目を追加したい時はさらに先程のリソースボタン横の+を押して項目を増やします。

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するとこんな感じでどんどん項目が追加され、追加で入力することができます。
少しキャラクターシートっぽくなってきましたね。

逆に要らない項目があれば、-ボタンを押すことで削除することができます。

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戦闘特技の項目がいらないと思えば、こちらの-のボタンを押せば戦闘特技の項目ごと削除できます

元の画面に戻したい場合は、もう一度編集切り替えボタンをクリックします。

チャットパレットを入力する

チャットパレットとは、よく使う文章を保存して簡単に呼び出せるようにしたものです。
こちらを入力しておくと、例えば『1d100<=70 回避』なんていういちいち打ち込んでいたら大変な文章をすぐ反映してくれるので、セッションがとても楽になります。
(チャットパレットは必須ではないので、必要な人だけこちらを見てください)

いったんキャラクターシートは閉じて貰って、もう一度自身のキャラクターのところで右クリック→チャットパレットを表示を押してください。

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するとこのような画面が表示されます。このチャットパレット入力例で言うと、『2d6+1 ダイスロール』と書かれた部分をダブルクリックすることで、自動でチャット欄にその言葉を打ち込んでくれ、ダイスを振ることができます。

チャットパレットを編集したい時は、チャットパレットウインドウの下側にある『チャットパレットの編集』をクリックすることで、『チャットパレット編集中です』と表示され、編集できるようになります。
ここに、遊ぶTRPGによく使うダイスロールを打ち込んでおくと良いでしょう。
この時、チャットパレットには先程キャラクターシートに入力しておいたものの数値も読み込むことができます。
例えば私のキャラクター、フーラには先程『回避力 14』とキャラクターシートに打ち込みました。なので、
2d+{回避力}
とチャットパレットに打ち込むと、2d+14を振るのと同じようにダイスを振ってくれます。

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このチャットパレットをダブルクリックすると……
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キャラクターシートに書き込んだ数値でダイスを振ってくれました!

これの便利な点は、キャラクターのステータスはシナリオ中に何らかの理由で数値が変動する場合があります。(味方から補助魔法をかけられたり、脚を怪我して回避が鈍くなる等)
そんな時、キャラクターシートに書き込んだ回避力の数値を書き換えれば、チャットパレットでダイスを振る際にその書き換わった数値で振ってくれることです。

数値の変動が起きると管理が大変になりますが、チャットパレットを駆使することでその管理の手間を抑えることが出来るようになります。
チャットパレットを使いこなせるようになればかなり操作速度が上がりますので、出来れば使ってみてください。

これでユドナリウムのキャラクターの作り方を終わります。

【SW2.5】ゲームブック型サプリ、ヴァイスシティを一人で遊んでみる その3(魔神と出会う編)

ココ「いかがわしい仕事。……ではなかったけれど……」
ココがやってきたのは『魔神窟』と呼ばれる場所だった。つなぎ目のない石畳の床が広がり、奇妙な像の飾りをした小屋がぽつんと一軒だけ建っている。
仕事仲介業者が紹介してきた仕事は、ココが心配していたようなものではなかった。
紹介された仕事は放置されている死体の回収――ここヴァイスシティでは死体の売買が日常的に行われている。
ルフレイム大陸のもっと平和な街でも死体の取引は冒険者の蘇生のために行われてはいるが、ヴァイスシティではそれよりも幅広い用途で死体は取引されている――どのような用途かは、ここでは割愛する。
ココの仕事は死体が存在していたならばその回収、無ければその地域には死体が無かったことを報告するだけの単純な仕事だった。一回りこの魔神窟を回ったら戻ろう――そうココが思った時、背筋がぞわりとする感覚を背後から覚えた。
ココ「――誰っ!?」
振り返ると、そこにいたのは人族でも蛮族でもなかった。それは、幽霊<ゴースト>だった。
幽霊と目が合うと、彼はしばらくココに悲しげな、何かを訴えるような目を向けてきた。
どうやら男は喋ることは出来ないらしい。しばらくココに懇願するような目をしていたが、ココには何が言いたいのかはわからなかった。
ココ「……何? 何か私にお願いしたいことがあるの?」
ココは幽霊に『通じ合う意識』を試みる。ティエンス特有の、見えている相手と言語を介さず意思疎通をする能力である。
(――カラ――ダ――オレノ―― 無念――  殺サレ ――)
(身体? 無念? あなたはここで殺されたの?)
(ソウ――アアアアアアアア!)
突如、男の意識が雑音に支配された。霊体だった男の身体が、横一線に引き裂かれていたのだ。
ココ「あれは――魔神!?」
「ゲギャガギャギャギャ!」
ココが形見の黒いロングソードを身構える。ゴーストだった男が、現れた魔神の爪に割かれて消されてしまったのだ。
己の不覚を恥じるよりも切り替えて、ココは魔神に対峙する。数は二体。
死体の回収――当然それは生者が死体と成りはててしまうような危険がその場所に存在するということである。じりじりと迫る魔神から後ずさりしつつ、ココはその事実を痛感するのだった。


ミッション2で仲介業者から共通ミッションを受けることとなりました。
共通ミッションはP.95から2dを振って6種類の中からランダムに選びます。
今回選ばれたミッションは『死体捜索巡回』、目的地も決定して『魔神窟』となりました。
さて……さっそく向かってみます。

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パラグラフの管理の仕方を迷ってます。もう少し見やすい方法にしたい……

イベントが起きる優先順位は
ランダムイベント

ミッションイベント

パラグラフイベント
の順で起きます。

魔神窟にランダムイベントはありませんので次の優先順位、ミッションイベントを参照します。
ミッションの中で発生するイベントは先程受けたミッションの『死体捜索巡回』のもののみ。すると死体が……見つかりませんでした!笑
死体を見つけたか否かに関係なく「クライマックスイベント決定表」でクライマックスを決定する……(ころころ)亡霊が現れる!
亡霊はPCに幻覚を見せてくると……精神抵抗に失敗し続ける限り時間が経過していくイベントですね。これは一発目で成功!
これでランダムイベントは終了しました。しかし、ミッションイベントが終わったところで、追加でパラグラフイベントが発生します。

パラグラフイベントは……魔神と戦う!
魔物遭遇表だとコンヒューザー2体に魔神化能力が付与された状態で戦うと……。

コンヒューザーはヴァイスシティに収録されている1レベルの魔神です。1mほどの小さな魔神であり、光る目玉でこちらを惑わせてくる魔神です。

魔神化能力は魔物のレベルを1上げて、ステータスと特殊能力を付与させるヴァイスシティ独自のルール。もしもこの過程が面倒であれば、強化されたレベル帯の魔物に変更しても良い、とヴァイスシティには書かれています。
コンヒューザーは1レベルですが、魔神化を施すことで2レベル相当の魔物になります(魔神に対して魔神化とは何か不可思議な感じはしますが笑)。

ここでぬむぅは考えました。2体とも同じ魔物で戦うのはつまらないので、1体だけこのルールを採用して、同レベル帯の同種、『インプ』に変えてみようかと。

しかし――まさかその選択がココの運命の分かれ道だとはこの時の私はわからなかったのです……!笑

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次回、戦闘からスタートします!

【SW2.5オリジナルシナリオ】帰らないひと達

numuu.booth.pm

BOOTHにてSW2.5のオリジナルシナリオ、『帰らないひと達』公開中です!

レベル帯:3~4
PL人数:3~5人用

必要ルールブック:ルールブックⅠ
(GMはルールブックⅠ、Ⅱ、Ⅲが必要)

シナリオ概要:
このシナリオは突然魔域に呑み込まれた冒険者達が、その魔域から脱出することを目的としたシナリオとなります。

冒険者達が呑み込まれた魔域には過去、蛮族に滅ぼされた村の廃墟が残っており、この魔域には滅ぼされた村人達の怨念が冒険者達に襲いかかります。
突然身に降りかかる恐怖体験、ホラーテイストなシナリオをお楽しみいただけます。

料金はかかりません! 無料です!

執筆者:ぬむぅ

本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。
(C)GroupSNE
(C)KADOKAWA

【SW2.5】ゲームブック型サプリ、ヴァイスシティを一人で遊んでみる その2(はじめての戦闘編)


「おい、てめえ人族だろ! こっちに手を貸せ!」
「ざけんな、この街じゃあ人族だろうと蛮族だろうと関係ねぇ! こっちを手伝いやがれ!」

 ココが<死にたがりの亡者亭>へ足を踏み入れると、蛮族と人族が争っていた。
 彼らの足元には転がっているジョッキがある。どうやらどちらかがそのジョッキを転がしてしまい、その持ち主だった男が怒っているらしい。
 
 くだらない酔っ払い同士の争いのようだが、どちらかに荷担しなければココを巻き込んでケンカをしはじめてしまいそうだ。

ココ「ハァ……」

 一瞬諦めたような顔をしつつ、ココはしょうがなくどちらかと言えばまともそうな人族に協力して蛮族を押さえ込むことにした。


ヴァイスシティ2回目です!
前回は戦闘を開始するところで終わりました。

このミッションでは人族に協力するか蛮族に協力するか、もしくはどちらにも協力しないかを選べます(どちらにも協力しないと二人とも襲いかかってきます)。
ここは人族に協力を選択します。P.12の遭遇表の見方とP.115を参考に人族と蛮族の魔物と遭遇したかを決定します。
ダイスによって遭遇したのはサーベルフッド×2体、そして味方となる人族は匪賊の雑兵でした。

ココ「サーベルフッドぐらい私達でも楽勝ね、ジャイ子(騎獣のジャイアンリザード)!」

それでは戦闘開始!

戦闘の処理自体は通常のソードワールド2.5とほぼ同じ。戦闘準備から始まり、魔物知識判定(1人でやる場合は不要)、先制判定と続きます。

ココはスカウトを取ってきているので先制判定もできる! 結果は……こちらの先行!

よし、まずは軽く1体目のサーベルフッドに養父の形見であるロングソードで……攻撃! が、回避される!笑

でもライダーはここからなんですよ……! ジャイ子が追撃してこちらは成功! ジャイ子の牙がサーベルフッドに半分ほどのダメージを与える。やっぱりライダーの本体は騎獣の方なんですよ

フェローのネイルちゃんは回復行動だったので行動をキャンセルして、こちらの手番は終わりです。

相手のターンの行動ですが、GMレスでやる場合は行動指針表というもので魔物の行動を決める……とありますが今回の敵はどちらも近接攻撃しないからその手間は省略(笑)
1人遊びなのである程度は臨機応変に楽をしていきましょう。
2人の攻撃はランダムにして、ジャイ子と雑兵に攻撃が決定! しかしジャイ子は回避! 雑兵はダメージを少しもらうものの反撃してサーベルフッドにそこそこのダメージを与えます。

次の手番のココは弱っているサーベルフッドに攻撃……しかしこれも外れる笑
うーん、きみさては戦闘下手くそだな?笑(ファイターをレベル1しか持っていないからしょうが無い面もある)

ジャイ子はしっかり攻撃を当ててくれて、サーベルフッドを撃破!
敵の攻撃はココに向かうものの、出目が伸びずに固い鎧でほとんどダメージを阻みます。最後のラウンドはしっかりと残ったサーベルフッドを集中攻撃して、危なげなく戦闘が終わりました!

ココ「ふぅ……こんなところでもうケンカなんてしては駄目ですよ?」
雑兵「サンキュー姉ちゃん、助かったぜ。ほら、コイツは手伝ってくれた礼だぜ」

戦闘が終わった後の処理として戦利品を取得、ただし1体分以降戦利品剥ぎを行うと時間が経過してしまうということで、敵1体分までの戦利品取得で終わらせておきます。そして戦闘を手伝った礼として雑兵からは<剣のかけら×3>をもらいます。

ふう……気を取り直して、この酒場に来た目的であるトリシアと接触を……おや? トリシアらしき人物がおりません。酒場の人達に聞いて回ると1人だけトリシアの行方に心当たりのある人物を見つけました。

仲介業者「教えてやってもいいんだがタダとはいかねえな……俺は仕事仲介業者なんだ。俺の仕事さえ手伝ってくれればトリシアの居所を教えてやってもいいぜ」
ココ「……それ、いかがわしい仕事じゃないでしょうね?」

ココはいったいどうなってしまうのか!?
まて、次回笑

【SW2.5】ゲームブック型サプリ、ヴァイスシティを一人で遊んでみる その1(出発編)

父の復讐のためにヴァイスシティへと降り立ったティエンスのココ。

ココの目的は、ヴァイスシティのどこかに潜んでいるという死体収集家『ベネアス・ディケット』の抹殺。しかし、ヴァイスシティに不案内なココではまず、一人でベネアスを見つけることは出来ないだろう……。

そのために、まずはヴァイスシティの中での協力者、『トリシア』を見つける必要がある。ココはトリシアの働いているという酒場、<死にたがりの亡者亭>を訪ねる――。

 

ココ「でもその前に折角新市街地にやって来たんだから冒険者ギルドにも寄ってかないとね!」

 

 

 

 

さて、そんな訳で準備も終わり、ヴァイスシティを遊んでいきます。

導入が終わると同時、『即座に死にたがりの亡者亭』をマップ上に配置する、という指示がありました。ダイスに従いマップに『死にたがりの亡者亭を加えまして……。

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アBに配置。現在地からは西門を一度出てから行かなければいけないため、向かうとするとイB→アBと経由して向かわないと行けない場所です。

 

ヴァイスシティへの第一歩への項目で『新市街地』へ。

何やらヴァイスシティには似つかわしくないほど親切な衛兵さんが色々と教えてくれます。

<ビスクーネ渡河許可証>を手に入れるには冒険者ギルドから発行してもらうかチェザーリから購入する必要がある、と。しかしまだこの<ビスクーネ渡河許可証>を購入するメリットがわからないぞ……?(河を渡らないと街から出ることが出来ない?)

冒険者ギルドはこの新市街地に、チェザーリ邸は西街区にあるってことまで教えてくれた衛兵さんと別れます。

 

という訳で早速ココはヴァイスシティへやってきて、いきなり寄り道を始めます笑

復讐が目的なのにあんまり切羽詰まってる感じじゃないなこの子……。

 

ギルドにて、登録は無料と説明を受けました。

とりあえず無料なら登録してなんの損もない! 即登録!

登録をしたら「♣1」にチェックをすること、と指示があったのでメモ機能を使って書き込み……ミッション(依頼)を受注できるということでとりあえず受注!

 

これで冒険者としてお金を稼いでいくことができます。復讐には何よりお金が必要なんです……。

 

依頼内容は時計塔屋敷周辺で発生している通り魔事件を解決して欲しい……と。

 

ココ「その依頼、任された! この冒険者ココにお任せあれ!」

 

とはいえこの通り魔は夜にしか現れない模様……。先に自分の用事である酒場の<死にたがりの亡者亭>へと急ぎましょう。

 

西門から出てイBへ。ここはまだパラグラフが置かれていないのでランダムでパラグラフを置いて……聖銀同盟。

特に何もないのでスルー!

そして酒場にやってきてミッション発生。

酒場にやってきたら人族と蛮族が乱闘している……!

どちらもがPCに「味方をしろ」と同時にこちらを向く。……うん、まあ私は人族だから人族の味方をするよね。

 

という訳で人族の人と共闘して蛮族と戦闘開始!

次回は初めての戦闘です。