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TRPGを日々楽しくプレイしているぬむぅのブログです。

【SW2.5】ゲームブック型サプリ、ヴァイスシティを一人で遊んでみる その3(魔神と出会う編)

ココ「いかがわしい仕事。……ではなかったけれど……」
ココがやってきたのは『魔神窟』と呼ばれる場所だった。つなぎ目のない石畳の床が広がり、奇妙な像の飾りをした小屋がぽつんと一軒だけ建っている。
仕事仲介業者が紹介してきた仕事は、ココが心配していたようなものではなかった。
紹介された仕事は放置されている死体の回収――ここヴァイスシティでは死体の売買が日常的に行われている。
ルフレイム大陸のもっと平和な街でも死体の取引は冒険者の蘇生のために行われてはいるが、ヴァイスシティではそれよりも幅広い用途で死体は取引されている――どのような用途かは、ここでは割愛する。
ココの仕事は死体が存在していたならばその回収、無ければその地域には死体が無かったことを報告するだけの単純な仕事だった。一回りこの魔神窟を回ったら戻ろう――そうココが思った時、背筋がぞわりとする感覚を背後から覚えた。
ココ「――誰っ!?」
振り返ると、そこにいたのは人族でも蛮族でもなかった。それは、幽霊<ゴースト>だった。
幽霊と目が合うと、彼はしばらくココに悲しげな、何かを訴えるような目を向けてきた。
どうやら男は喋ることは出来ないらしい。しばらくココに懇願するような目をしていたが、ココには何が言いたいのかはわからなかった。
ココ「……何? 何か私にお願いしたいことがあるの?」
ココは幽霊に『通じ合う意識』を試みる。ティエンス特有の、見えている相手と言語を介さず意思疎通をする能力である。
(――カラ――ダ――オレノ―― 無念――  殺サレ ――)
(身体? 無念? あなたはここで殺されたの?)
(ソウ――アアアアアアアア!)
突如、男の意識が雑音に支配された。霊体だった男の身体が、横一線に引き裂かれていたのだ。
ココ「あれは――魔神!?」
「ゲギャガギャギャギャ!」
ココが形見の黒いロングソードを身構える。ゴーストだった男が、現れた魔神の爪に割かれて消されてしまったのだ。
己の不覚を恥じるよりも切り替えて、ココは魔神に対峙する。数は二体。
死体の回収――当然それは生者が死体と成りはててしまうような危険がその場所に存在するということである。じりじりと迫る魔神から後ずさりしつつ、ココはその事実を痛感するのだった。


ミッション2で仲介業者から共通ミッションを受けることとなりました。
共通ミッションはP.95から2dを振って6種類の中からランダムに選びます。
今回選ばれたミッションは『死体捜索巡回』、目的地も決定して『魔神窟』となりました。
さて……さっそく向かってみます。

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パラグラフの管理の仕方を迷ってます。もう少し見やすい方法にしたい……

イベントが起きる優先順位は
ランダムイベント

ミッションイベント

パラグラフイベント
の順で起きます。

魔神窟にランダムイベントはありませんので次の優先順位、ミッションイベントを参照します。
ミッションの中で発生するイベントは先程受けたミッションの『死体捜索巡回』のもののみ。すると死体が……見つかりませんでした!笑
死体を見つけたか否かに関係なく「クライマックスイベント決定表」でクライマックスを決定する……(ころころ)亡霊が現れる!
亡霊はPCに幻覚を見せてくると……精神抵抗に失敗し続ける限り時間が経過していくイベントですね。これは一発目で成功!
これでランダムイベントは終了しました。しかし、ミッションイベントが終わったところで、追加でパラグラフイベントが発生します。

パラグラフイベントは……魔神と戦う!
魔物遭遇表だとコンヒューザー2体に魔神化能力が付与された状態で戦うと……。

コンヒューザーはヴァイスシティに収録されている1レベルの魔神です。1mほどの小さな魔神であり、光る目玉でこちらを惑わせてくる魔神です。

魔神化能力は魔物のレベルを1上げて、ステータスと特殊能力を付与させるヴァイスシティ独自のルール。もしもこの過程が面倒であれば、強化されたレベル帯の魔物に変更しても良い、とヴァイスシティには書かれています。
コンヒューザーは1レベルですが、魔神化を施すことで2レベル相当の魔物になります(魔神に対して魔神化とは何か不可思議な感じはしますが笑)。

ここでぬむぅは考えました。2体とも同じ魔物で戦うのはつまらないので、1体だけこのルールを採用して、同レベル帯の同種、『インプ』に変えてみようかと。

しかし――まさかその選択がココの運命の分かれ道だとはこの時の私はわからなかったのです……!笑

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次回、戦闘からスタートします!